安積140年の風景
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 Menu  安積130年の風景に続く、母校の活動140年までの10年間
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校長 鈴木 芳人



安積高校紹介ビデオ

こちらからどうぞ
 会員の皆様には、日頃より母校に多大なる御支援を賜りますこと、感謝申し上げます。
 明治17年(1884)、福島県福島中学校として発足しました本校は、令和6年9月11日をもって創立140周年を迎える運びとなりました。明治22年(1889)に、現在の福島県庁付近に存在した校舎から、当時の安積郡桑野村に建設され「桑野御殿」と称された新校舎に移転。以来、安積は、明治・大正・昭和・平成そして令和へと時代が移る中、制度の変更による校名変更や、戦時下の教育から戦後民主教育への転換、21世紀を迎えた平成13(2001)年の男女共学化、平成23年3月に本県を襲った東日本大震災・東京電力福島第一発電所事故の経験など幾多の変遷・歴史を積み重ねながら、県内最古の中等教育機関として、140年の長きにわたって本県教育の先導的役割を果たしてまいりました。安積の精神「開拓者精神、質実剛健、文武両道」は、先輩から後輩へと継承され、母校を巣立った35,000名を越える有為の優れた人材は、社会の各分野各層で名を残し、あるいは現に活躍されているのは皆様ご承知のとおりです。
 一口に140年と申しますが、安積の持つ歴史の重み、母校に過ごされた方々の想いの重みには、我々を圧倒するものがあります。日本の近代化と共に歩んだ安積の歴史は、同時にいつの時代にも若者が持つ苦悩によって形作られてきたものでありました。友と肩を組み「嫩草萌ゆる」を歌いながら、真の自分を探して安積に学び、やがて事をなすために志高く巣立っていった諸先輩の想いこそが開拓者精神である。この事は、校長として、東京桑野会を始めとする全国各地の桑野会員の皆様とお目にかかり、改めて確信するところです。
 創立130周年からの安積の10年間を象徴するものとして、令和の新時代と軌を一にスタートしたスーパーサイエンスハイスクールへの取組が挙げられます。これは、大震災からの復興途上にある「ふくしま」で、高校生の学びをとおして復興の一翼を担うことを企図し、「安積の開拓者精神を世界へ」広めることを目標としており、国内は勿論、海外の高校生との交流なども積極的に行っております。中でも新しい学びの姿である生徒の探究活動に、各界で活躍されている先輩方の力をお借りするシニアサポーター制度は、他に類をみない試みであり、全国のSSHに取り組む学校からも注目を集めております。
 その一方、これも新時代への不安を具現化するかのように、新型コロナウイルス感染症が安積を襲いました。令和元年度末から2年度当初の約2ヶ月にも及ぶ臨時休校に始まり、修学旅行を始めとする学校行事・部活動の大会・コンクール等の中止など、本校のみならず全国の高校生が、否応なく感染症対策の名の下、コロナ禍の嵐の中で制限された学校生活を強いられました。そんな危機の時にも、安高生らしさを失わず、「修学旅行にも行けず、可哀想って周りは言うけど、他の代ではできないこんな貴重な体験できたのは、私たちだけだよ。」の言葉を残して笑顔で卒業していった卒業生諸君には、質実剛健の何たるかを学ばせていただいた気がいたします。
 さて、令和6年1月、令和7年4月に開校する安積の併設中学校の名前が、県教育委員会より公表されました。申し上げるまでもなく、「県立安積中学校」であります。創立140年の歴史の重さを感じつつも、安積は常に150年、200年の時を経た未来を見据えながら、「七州の覇」と称えられるに相応しい次なる姿を目指して、前に向かって歩んでまいります。教職員、在校生を代表して、このことを東京桑野会の同窓生の皆様を始め、安積を支援していただいている全ての皆様にお誓い申し上げ、ご挨拶といたします。


新校長 森下 陽一郎
 令和6年(2024年)4月1日付で、福島西高校校長より転任してきました「森下陽一郎」新校長です。前校長の鈴木芳人氏は退職となりました。たいへんお疲れ様でした。
【以下、本校ホームページより≪森下校長のメッセージ≫を引用します】
 本校は、明治17年(1884年)に本県唯一の旧制中学校として創立されて以来、今年で140年目を迎える、県下一の歴史と伝統を有する高校です。地域の方々からは親しみを込めて「安高」と呼ばれております。35,000名を超える卒業生は、国内外における様々な分野で実績を残し、また、活躍しております。
 本校には、伝統に根ざした校訓とも言うべき「安積の精神」が息づいています。それは、「開拓者精神」「質実剛健」「文武両道」の3つです。この「安積の精神」は長い歴史を刻みながら、先輩から後輩へと脈々と受け継がれており、男子校から共学となって24年目を迎えた今も変わることはありません。
 本校は、開拓者精神のもと、高い志をもち、文武両道を貫きながら、自分の夢の実現に向けて努力を続ける生徒の育成に努めております。進学面においては、今春の大学入試において、東京大学を始めとして、京都大学、東北大学、東京外国語大学、早稲田大学、慶應大学など、国公私立を問わず全国の難関大学に多くの合格者を出しております。また、部活動も盛んで、ほとんどの生徒が部活動、同好会、生徒会等に所属し、全国大会に出場している部が数多くあります。安高生はまさに文武両道を実践しております。
 また、今年度より、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の第3期指定を受けるとともに、令和4年度からは、単位制、医学部コース制を導入するなど、新たな教育プログラムにも積極的に取り組んでおります。
 さらに令和7年度には中高一貫校として併設中学校が設置されることとなっており、本校は県内の進学拠点校として、さらなる飛躍を目指して学校改革に邁進しております。
 令和6年度は、第140期生280名を新たに加え、全校生徒832名(男子458名、女子374名)での出発となりました。
 本校の目指す教育は、「全人教育を目指し、知徳体を錬磨し、時代を担い、人類に貢献できる、志高く有意な人材を育成する」ことにあります。そのため、「高い志を掲げ、知性を磨き続ける」生徒たちが集う学舎にふさわしい学校づくりに邁進してまいりたいと考えております。
 関係の皆様には、これまでと同様の御理解と御支援をよろしくお願いいたします。
 − 令和6年4月1日 −



記事編集 : 東京桑野会母校創立140周年記念事業実行委員会