安積高校校長からの特別メッセージ 3号 | |||||
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校長(90期) 渡辺 昇 |
2018.04.01 安積の絆 −学校長挨拶− 福島県立安積高等学校校長 渡辺 昇(90期) 昨年4月に母校安積に着任しました。昨年5月31日椿山荘で行われました東京桑野会定期総会には、我孫子健一桑野会会長とともに出席し、古川清会長はじめご出席の皆様と親しく接することができ、大変感激した次第です。90期の同級生とも久しぶりに歓談できましたし、大学時代に住んでいた学生寮(椿山荘からすぐ近くにある和敬塾という学生寮、作家の村上春樹も半年いました。)の先輩や、大学の先輩等にも30数年ぶりに再会することができ、感慨深いものがありました。都合で総会にご出席できなかった方も多数いらっしゃることと思いますので、この紙面をお借りして改めて自己紹介をさせていただきます。 地元郡山市出身で、久保田前校長の2年後輩に当たる90期生です。1年次の担任は学年主任の五輪正芳先生(数学)、2年次は安積をこよなく愛した仲村哲郎先生(日本史)。そして3年次は教育長を務められた城俊春先生(日本史)でした。大学卒業後、福島県の高校教師(英語)となり、特に平成4年から平成12年度までの9年間は母校の教壇にも立つことができ、高校時代に自分が受けた御恩を少しでも生徒に還元したいという思いで指導に当たってきました。平成13年3月、まさに安積が共学になる年、甲子園での応援を思い出に、男子校最後の安積を離れました。この間、卒業生を3回(108、111、114期)送り出してきました。その後、福島県教育庁にも二度勤務し、昨年度まで2年間は、県教育センター所長を務め、昨春、思いもかけず17年ぶりに母校勤務となりました。 安積に着任してちょうど1年が経過したところですが、校長として一番強く感じるのは、安積桑野会の皆様の母校に対する熱い思いであります。全国各地で安積桑野会が開催されておりますが、同窓生でもあり、都合のつく限り出席するよう努め、5月末から10月にかけての土曜日の夕方、盛岡、仙台、福島、福島県庁、郡山市役所、須賀川、東京、関西の各支部にお邪魔しました。(本宮、石川、宇都宮には日程の関係で残念ながら出席できませんでした。)どの支部総会においても、安積の学舎に学んだ誇りとなつかしさにあふれ、それぞれの過ごした時代の違いはあっても、安積で過ごした日々を多くの同窓生と共有したいという、強い連帯感が感じられ、私自身も胸が熱くなりました。これほど同窓会の活動が活発な学校は他校に例をみないことであり、改めて安積の絆の強さを感じた次第です。 同窓生の皆様のお陰で、今現在も安積の良き伝統、校風は、先輩方から脈々と受け継がれており、在校生は安積の精神の下、文武両道に励み、進路目標の実現に向かって邁進しております。グローバル化の進展やAIの飛躍的な進化により、社会が急速に、かつ大きく変化しつつありますが、安高生には高い志を掲げ、自己の可能性に挑戦し続けることにより、社会に貢献できる人間になってほしいと願っております。 東京桑野会の皆様には、今後とも引き続き母校へのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 <東京桑野会会報40号掲載記事からの転載> |
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