安積桑野会会長からの特別寄稿 | |||||
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安積桑野会 会長〈80期) 安孫子 健一 |
2021.04.12 未来へ向けて 安積桑野会会長 安孫子 健一(80期) 東京桑野会の皆様には、お変わりなくお過ごしのことと存じます。また昨年度も、安積桑野会の活動にご支援・ご協力を頂き、感謝申し上げます。ありがとうございました。 昨年は年初からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学校行事や学内外活動は制限され、日程等の変更を余儀なくされました。そのような中、133期卒業生の表彰式・卒業式、136期生の入学式は当初の日程通り挙行されました。在校生の参列はなく、来賓の人数や挨拶も限定される状況でしたが、133期生・136期生ともに現実をしっかり受け止め、様々な困難を乗り越えてくれるものと思います。 桑野会活動も新型コロナに翻弄された1年でした。 1月6日に行われた恒例の安積高校関係者新年会は、3会(PTA、桜桑会、桑野会)と学校が合同で実施した唯一の会合となりました。その後の祝賀会、歓送迎会等々の集まりも年明けの現在まで全て中止となっています。 各地桑野会総会も、折角準備計画して頂きましたが、残念ながら軒並み中止状態に追い込まれてしまいました。唯一、8月1日に石川桑野会の総会が滞りなく行われました。 令和元年の東日本台風では大変な洪水被害を受けた地域ですが、皆さんの無事と復旧へ向けての努力を確認することができました。 また安積桑野会総会は当初の予定を変更して、9月5日に安積歴史博物館を会場に総会・講演会の内容で開催させて頂きました。コロナ禍の影響もあり参加者は大幅に減りました。今年は各地桑野会の総会が通常通り開催されることを願っています。 ところで母校は、昨年の新入生から1クラス減り1学年7クラス280名となりました。4年後の令和7年には初めて中学生を迎え、中高一貫の学校となります。現在新校舎の検討に入っている様ですので、数年後には建物の全容が示されるものと思います。未来に向けて「安積の歴史と精神」を継承できる施設を望むところです。 さて、東日本大震災から丸10年を迎えました。しかし未だ県内外への避難者は3万5千人を超えています。昨年度までの第一期復興・創生期間は終り、令和3年度から第二期の復興・創生期間が始まります。被災地に於ける国の復興事業は概ね完了に向かっていますが、福島県内は原発事故の影響が大きく残り、現在も多くの問題を抱えています。難しい課題ばかりですが速やかな解決が望まれます。 フジテレビ系(FTV)で放送中のドラマ(3月13日まで)があります。題名は「その女、ジルバ」、会津若松市出身の漫画家 有間しのぶさんの同名コミックが原作です。福島弁や県民ネタが散りばめられ、深夜帯のドラマとしては多くの視聴者の人気を集めています。 その番組プロデューサーの一人に 122期生の雫石瑞穂さんがいます。彼女は在学中、NHK杯全国高校放送コンテストで準優勝した経歴の持ち主です。 このドラマは、ひょんなことからホステスになったアラフォー女子が、平均年齢70才という高齢ホステスのバーで働くことで、登場する女性の生きざまや魅力に触れ生きる喜びを知る物語だそうです。彼女はドラマを通して年齢を重ねても挑戦できることを伝え、福島の人々に明るい気持ちになって欲しいと考えています。後輩の活躍は心強く将来が楽しみです。 コロナ禍の中で3密を避けることが求められ、同窓生の絆を結べない状況ですが、若い人たちの挑戦が必ずや明るい未来を開いてくれると信じます。 新型コロナウイルスの終息は見通せませんが、会員の皆様のご健康を心から願っています。 ※) 株式会社 建設相互測地社 代表取締役 |
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