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浅川 章 会長の過年度ご挨拶特集 | |
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![]() 浅川章会長 |
2024年 4月 《母校創立140周年記念メッセージ》
我らが母校・安積高校は、1884年(明治17年)福島県福島中学校として創立され、本年140周年を迎える。爾来、36,000有余の人材が県内外をはじめとして国際的にも活躍するなど輝かしい歴史と伝統を築いてきた。創立以来の伝統とされるのは開拓者精神である。 校舎は福島県中央の安積郡の一寒村だった桑野村に建設された。学校の周囲は桑畑が連綿と広がり、彼ら中学生の健児たちは戊辰戦争の傷跡から懸命に立ち直らんと苦闘する県民や、没落士族によって建設された安積疎水に象徴される安積地方の開拓の姿を見て開拓者精神を身に付けていった。人々もまた、荒廃の中から復興の担い手となる人材の育成に希望を託した。彼ら中学生は厳しい環境の下、校舎、運動場などを整備しながら開拓者にならんと固い決意のもとに勉学に励んだに違いない。その中にひときわ向学心に燃える少年がいた。少年は安積中学を首席で卒業し、東京専門学校を経て太平洋を渡った異国の地に学び、国際的な歴史学者として活躍した。昨年、生誕150年を迎えた朝河貫一博士である。 今日、開発の波は5大陸の隅々にまで及んでフロンティアはほぼ消滅したとされる。 翻って、現代社会には未開拓の不気味な荒野が出現した。地球を覆う気候危機、戦争、感染症などである、2023年は年間を通して地球の平均気温が観測史上最高を記録し、国連事務総長は「地球崩壊が始まった」と言明した。こうした巨大な荒野に対して、その病根にメスを入れ、人文・自然科学の鋤や鍬を持って敢然と立ち向かう開拓者の出現が待たれている。安積健児の中から開拓者精神に溢れて勇躍、隊列を組んで陸続と広大な荒野に入っていく群像を想像することは愉快である。 一世紀半になんなんとする安積の歩みを顧みるとき、21世紀の幕開けの2001年は歴史に刻まれるべき年となった。一つは野球部の甲子園初出場であった。新設の21世紀枠での待望久しき甲子園出場は正に文武両道の証であった。アルプス席を埋め尽くした6,000人のOBが大声援を送り、アルプスに陣取った一人としてその地鳴りのような響きは今も耳朶に残っている。対戦相手は石川県の金沢高校で、健闘及ばず1−5で敗れた。 もう一つは男女共学がスタートしたこと。男女共同参画社会の推進という時代の流れに沿った改革で新たな一歩を踏み出した。順調に20余年を経過し、定着した。この際、東京桑野会の活性化の方策として、共学化以降の各期幹事は男女各1名として、明文化し、確立したい。女性幹事には総会や幹事会をはじめ諸行事の活性化のパイオニア(開拓者)として参画されるよう大いに期待している。 首都圏を中心に内外で活躍している安積のOB・OGの皆さん、特に中堅・若手の諸氏、まずは、東京桑野会の刷新され、リニューアルしたホームページを参照あれ。そして、6.14には新しい総会会場になった目黒雅叙園に集い、共に校歌を斉唱し、母校140周年記念の総会を盛大に祝おうではないか。 (2024/04/01)------------------------- 2023年 4月 1972年9月、田中角栄首相が北京を訪問し、日本と中国が国交を正常化してから50年が経った。半世紀前のキーワードは、日中友好。中国は日中戦争で疲弊した国の復興途上にあって、文化大革命の混乱の渦中にあった。日本は戦争で多大な損害を与えたとの認識に立って、資金・企画・技術等、強力な支援を進めて、復興とその後の中国の改革開放路線を後押しした。 この半世紀の間に冷戦は終結し、ソ連に代わり中国が台頭し経済成長著しく、21世紀に入って世界第2位の経済規模となり、強大な軍事力も手にした。現在、3期目に入った周近平政権は「中華民族の偉大な復興」を唱え、米国との覇権をめぐる対立が世界を揺さぶっている。 中国の経済規模は2010年に日本を追い越し、今や日本の4倍近くに膨らんだ。国交正常化当時の蜜月時代は遥か過ぎ去り、尖閣諸島、歴史認識等をめぐり摩擦は絶えず、日中関係は国交正常化以降、最も厳しい状況にある。 今後の日中関係はどうなるのか。日本はこの巨大な隣国といかに向き合うべきか。この機に改めて考えたい。 (2023/04/01)------------------------- 2022年 4月 新型コロナウイルスが中国武漢市で確認されてから2年半、1世紀前のスペイン風邪以来のパンデミックとなり、終息の見通しは立っていない。ウイルスは、いつどのようにヒトにもたらされたのか発生源はまだ明らかになっていない。専門家は、人の活動域が地球大に広がり、野生動物の生息域を奪い、その動物界に存在するウイルスが人間社会に飛び出し、ヒトに感染したという。本来、ウイルスは宿主となる野生動物と共生関係にあるが、農作物と家畜の生産のためアマゾン等世界で森林破壊が拡大し、野生の世界が破壊されつつある。こうした破壊が、食べる以上のものが大量に生産、消費、廃棄されるグローバルな資本主義経済の中に組み入れられ、止められなくなっていると警鐘を鳴らす。 つまり、新型コロナのような新興感染性のウイルスが人間社会に入ってくるのを抑止するために、加えて、気候危機に瀕している地球環境を守るためにも、グローバル資本主義経済からの転換が求められている。 (2022/04/01)------------------------- 2021年 6月 15日 会長代行就任時 東京桑野会会長代行に推挙された 浅川 章(76期)です。 未曽有のコロナ禍の中、昨年に引き続き東京桑野会総会は開催中止を余儀なくされました。この間 古川 清 会長が2021年4月15日に逝去されました。大黒柱のような存在で、驚きと悲しみでいっぱいです。また、昨年5月20日に前会長代行の斉藤英彦さん、今年1月17日には副会長の高松 豊さんが亡くなられました。お三方を失ったことは当会にとって大きな痛手で悲しい限りです。 古い会報によると当会は第2次大戦後間もないころ、在京の有力者が集まって再結成され、着実な発展をみて今日まで歩んできました。 東京桑野会三箇条が理念を示しています。 @ 桑野の母校に学んだという共通の経験に結ばれた同窓の親睦の会であること A 会員はみんな仲良く相親しみ楽しい会であること B 何らかの意味で会員の頼りになるような面もある会であること たいまつは引き継がれました。そして、次代に託されなければなりません。会員一人一人が縦糸、横糸をしっかり紡ぎ、ネットワークを強固なものにしていきましょう。東京桑野会は、桑野の学び舎に青春を送った老年・中年・青年の皆さんの参加を心から歓迎します。 (東京桑野会会長代行 浅川 章) (2021/06/15)------------------------- |
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![]() 石井俊一幹事長 |
2021年 6月 21日 幹事長就任のご挨拶
この1年ほどで古川会長をはじめ斉藤会長代行や高松副会長のご逝去、コロナ禍による総会の中止等々、いろいろなことが起きました。また、今年も総会が中止となり、幹事会も含め現状開催の見通しはたちません。会員の皆様には、いかがお暮らしでしょうか? さて、出来事の追加でございますが、諸般の事情により、これまでの幹事長でおられた上石様から82期の私、石井俊一が暫時事務局をお預かりすることになりました。これまで幹事長として多大な貢献をされて来られました上石先輩に、厚く御礼と感謝を申し上げます。引き続き、東京桑野会にご協力を賜りたいと存じます。 とはいえ、お預かりはしたものの何分不慣れなわたくしのこと、当初は何かと皆様にご迷惑をおかけすることもあろうかと思います。その節は、どうぞ暖かいお叱りを賜りたいと存じます。 簡単ではございますが、幹事長就任のご挨拶とさせて頂きます。 (東京桑野会幹事長 石井 俊一) (2021/06/21)------------------------- |
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