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東日本大震災と福島県復興の歩み
投稿日 : 2024/12/29(Sun) 14:32
投稿者 東京桑野会ホームページ委員会
参照先 https://www.tokyo-kuwano.jp/blog/blog046.html
 2011年(平成23年)3月11日(金)14:46発生の宮城県沖を震源地とするマグネチュード9.0の大地震とその後に発生した大津波により、われらが福島県は大きな被害を受けた。地震の直接被害と共に東京電力福島第一原子力発電所の事故も併せて、本スレッドに関連する記事をまとめて記録としたい。
 発生から14年が経過したが、記憶が失われる前に「語り部」として残しておく。多くの当会会員から投書のあった内容をまとめていく。以下、古い記事が下に新しい記事が上になるようレスポンス記載していく。
 福島第一原発の立地する、双葉郡双葉町・大熊町では震度6強の地震が観測された。地震の51分後には、第2波となるが波高14mの津波が福島第一原発に到来し、大きく浸水した。そして事故は起こった・・・顛末は上記参照先URLをクリックして。

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2025/08/15 東京電力の新潟県柏崎刈羽原発6号機と7号機
投稿日 : 2025/08/15(Fri) 13:11
投稿者 東京桑野会ホームページ委員会
参照先 https://www.tepco.co.jp/niigata_hq/kk-np/index-j.html
 東京電力の「柏崎刈羽原発6号機(136万kW)と7号機(136万kW)」は、原子力規制委員会の安全審査に合格している。2017年12月27日に発表された。しかしながら現在もなお稼働再開を果たしていない。なぜなのだろうか。
 6号機・7号機とも、原子炉内に燃料棒を挿入し「燃料装荷」は完了した。技術的にはいつでも再稼働が可能な状態にある。しかしながら新潟県や柏崎市、刈羽村、近隣市町村では、地元住民の同意がないとの意見が根強く、知事や首長たちの許可が下りていない。福島第一原発事故の検証が完了していないことを理由に、東京電力の会社としての資質を問う意見もあり、原発運転の資格を有していないといった辛口の意見が散見されている。
 柏崎市長は、東電側が1〜5号機の廃炉に向けた工程を示していないことや、テロ対策設備の建設遅れを問題視している。また地元民に有益な経済効果を疑問視し、電力料金の大幅な値下げや雇用拡大策を要求している。すなわち地元にもっとお金を落として欲しいのであろう。しかしながら東電側からは、地元民に有益な回答を具体的には受けていない。事故を起こした東京電力に対する不信感は払拭されておらず、会社への信頼が揺らいでいる証拠でもある。
 柏崎刈羽原発よりも後から安全審査に合格した、関西電力・美浜原発や高浜原発、東北電力・女川原発、中国電力・島根原発などは、早々と地元の同意を得て再稼働を果たしている。依然として東京電力に対する会社不審の念は根強い。
 写真最右側は「原発展示館・サービスホール」。ここからバスに乗って原発敷地内を周回し、設備の見学ができる。無料である(身分証明のため、免許証などの提示が必要)。筆者は2度(震災前と震災後の各1回)乗車した。

2025/07/30 北海道電力の泊原発3号機が規制委員会の安全審査に合格
投稿日 : 2025/08/01(Fri) 03:40
投稿者 東京桑野会ホームページ委員会
参照先 https://www.tokyo-kuwano.jp/blog/nikkeikiji-hokuden-tomari03_20250731.pdf
 北海道電力の泊原子力発電所3号機(91万kW)が、2025年7月30日に原子力規制委員会の安全審査に合格した。同所は2027年度に再稼働を目指しており、地元自治体や住民に説明会を開催し同意を得たいとしている。最終的には海抜19メートルの防潮堤や原発建屋の耐震補強、水密扉の設置、外部電源の複数ルート確保、非常電源設備の拡充などを計画している。2027年3月までに完成の予定。

2025/08/01 2025年7月の空間放射線量 そのU(郡山市内各地)
投稿日 : 2025/08/01(Fri) 00:18
投稿者 イチエフ問題を検証する会(匿名OB)
参照先
 郡山市内の個別の状況をグラフで説明します。下図の左側は既報ですが2025年1月実績で、右側のグラフが今回発表する2025年7月の実績です。どうでしょうか、変わっていますか?
 6ヶ月間程度では全くと言ってよいほど変化がありません。全ての地域で「国際放射線防護委員会」の居住制限勧告上限値0.23μSv/hrを下回っており、一応安全と言われています。しかしながら比較的線量の低い「金透小学校校庭」でも首都圏の2倍、「郡山駅西口広場」で2.5倍、「開成館駐車場」や「安積高校理科校舎南側」で3倍の依然としてやや高い線量が観測されています。
 事実データを公表したに過ぎませんが、読者から「記事が偏っていて不安を煽る内容」とのご指摘を受けました。しばらく本件に関しましては、新規の掲載を取りやめます。低線量の放射線(ガンマ線)が人体にどのように影響するものなのか、専門家でも結論が出ていません。甲状腺ガンを始め、ガンの発生に対する比較評価や、平均寿命に対する所見がなく、専門家の意見は「有意差なし」の状況が続いています。今後の研究に期待しています。

2025/08/01 2025年7月の空間放射線量 そのT
投稿日 : 2025/08/01(Fri) 00:13
投稿者 イチエフ問題を検証する会(匿名OB)
参照先
 福島県内の3拠点と比較のための首都圏1拠点につきまして、モニタリングポストによる空間放射線量をまとめています。下のレス記事とも比較してください。今回は7月実績を含めて下図に比較の表を示します。左下側が2025年1月、右下側が2025年7月の各1ヶ月間の実績グラフです。
 降雨や降雪で線量値が大きく上下しますが、空気中の天然ラドン由来の放射性核種の影響です。2024年12月のグラフと比べても、半年程度では空間放射線量が変化したとは言えません。除染など人の手で汚染表土を除去しない限り、放置しただけでは線量が減少しません。放置だけでは事故前の元の0.04μSv/hrレベルまで戻るのに夫沢地区では200年以上かかる計算になります。

2025/04/01 2025年3月の空間放射線量(1月実績との比較)
投稿日 : 2025/04/01(Tue) 01:16
投稿者 イチエフ問題を検証する会(匿名OB)
参照先
 福島県内の3拠点と比較のための首都圏1拠点につきまして、モニタリングポストによる空間放射線量をまとめました。3月実績を下図に示します。左側が2025年1月、右側が2025年3月の各1ヶ月間の実績推移グラフです。
 雨が降ると(降雪を含む)空気中の天然ラドン由来の放射性核種が地面に落ちてくるため、地面付近に溜まって見掛けの放射線量が増加します。逆に積雪があると地面が雪の層に覆われ、地面に付着した核種も覆ってしまい放射線を遮断し、見掛けの放射線量が減少します。3月の前半は降雨や降雪、更には積雪もあったため線量のアップダウンが著しいグラフになりました。後半は穏やかな日が続き、グラフがなだらかになっています。
 1月実績との比較では、大熊町夫沢や双葉町山田の放射線量が3月にはかなり減少しているように見えます。前半の積雪による地面からの放射線遮断の影響もあると考えられ、これから夏に向けて気候が安定した場合にどのようになるのか引き続き調査したいと考えます。

2021/12/20 放射性物質の環境動態「河川・ダム」動画紹介
投稿日 : 2025/03/03(Mon) 13:07
投稿者 国立環境研究所 高木 麻衣 主任研究員
参照先 https://www.youtube.com/embed/jiCwccDDfsI
 原子力発電に必要な核燃料は「濃縮ウラン」と言って、ウラン235が5%くらいに濃縮されています。核反応の臨界点に達すると中性子を放出し、これが連鎖して核分裂が膨大な熱エネルギーと共に連続して進んでいきます。この時に生成する分裂原子が「ヨウ素131」・「セシウム134」・「セシウム137」・「ストロンチウム90」等の核分裂放射性生成物と呼ばれる物質です。それぞれの物理半減期は、ヨウ素131で2日、セシウム134で2年、セシウム137で30年、ストロンチウム90で29年と言われています。
 福島原発事故で放出された放射性物質は圧倒的にヨウ素131でしたが、物理半減期が極めて短く14年も経過した現在では空間にも土壌にも残っていません。現在残留で問題視されているのはセシウム=特に137の方です。現在もなお除染されていない山林土壌や河川・ダム湖底に、セシウムは放射能を保有したまま残存していると分かっています。ストロンチウムはセシウムに比較して放出量が圧倒的に少なく、量としてはセシウムの数千分の一しか残存していないと分かりました。さらにストロンチウムが放射するのはベータ崩壊によるベータ線であり、セシウムが放射するガンマ線と比較するとエネルギーが非常に小さい。人体に対しても衣服や皮膚で遮断され、内臓まで届くことはない。従って人体に悪影響を与えるのは、セシウム137が発するガンマ線と言うことになる。細胞を破壊し、DNAを切断、高濃度では生物は即死する。
 3年と少し前にアップされたYouTube動画による解説です。わかり易く森林や河川に残存している放射性物質について説明しています。
[企画・制作]国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 http://www.nies.go.jp/fukushima/
[出演] 高木 麻衣(環境リスク・健康領域 曝露動態研究室/主任研究員)
 2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故により、環境中に放射性物質が放出されてしまいました。環境中に放出された放射性物質は、徐々に環境中を移動すると考えられますが、環境あるいは私たちへの影響は今後どうなるのでしょうか。それらを調べるために、国立環境研究所では、森林、ダム、河川中における放射性セシウムの動きを研究しています。上記参照先URLをクリックしてください。
2021/12/21 放射性物質の環境動態「大気中の放射性セシウム」動画紹介
投稿日 : 2025/02/20(Thu) 09:00
投稿者 国立環境研究所 高木 麻衣 主任研究員
参照先 https://www.youtube.com/embed/V7Y_YDjOVgg
 3年と少し前にアップされたYouTube動画による解説です。わかり易く空間放射線について説明しています。
[企画・制作]国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 http://www.nies.go.jp/fukushima/
[出演] 高木 麻衣(環境リスク・健康領域 曝露動態研究室/主任研究員)
 2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故により、環境中に放射性物質が放出されてしまいました。国立環境研究所では、安心安全な生活に貢献するため、大気中に放射性物質がどの程度存在しているのか、内部被ばくの可能性があるのか、調査を行っています。
 本動画では、大気中放射性セシウムの調査方法や濃度の経時変化などについて、国立環境研究所における研究成果をまじえて解説します。上記参照先URLをクリックしてください。
2025/02/16 日本の原子力発電所の稼働状況【続き】
投稿日 : 2025/02/16(Sun) 10:16
投稿者 イチエフ問題を検証する会(匿名OB)
参照先
 下の記事の続きです。現在稼働可能な33基の原子炉の内、稼働開始から30年以上経過しているものは23基と大半で、内40年以上は6基である。最長は高浜1号機の50年。原子炉の使用許可年数は最長40年じゃなかったっけ?・・・というのは事故前まで?
 原子力規制委員会では、再稼働申請に合格した場合に限り稼働を最大20年間延長許可するとなった。えっ、じゃあ原子炉は60年以上使えるのかい?世界中見渡しても、60年も稼働した原発なんてないよ。ギャンブルじゃないんだよ。リスクが大きすぎるのでは?
2025/02/16 日本の原子力発電所の稼働状況
投稿日 : 2025/02/16(Sun) 09:52
投稿者 イチエフ問題を検証する会(匿名OB)
参照先
 2025年1月末現在での、日本の原子力発電所の状況はどうなっているのか、実際の数値を検証したい。
 現時点で廃炉が正式に決定しているのは24基、稼働可能な原子炉は33基、新規建設を申請または準備しているものは3基である。稼働可能な原子力発電所の33基の内、震災後に再稼働を果たしたのは14基、規制委員会の審査に合格したものの地元との調整を実施しており未稼働なのは3基、再稼働申請中が7基、再稼働申請の準備中が8基、審査に不合格となったのは敦賀2号機の1基となっている。
 この稼働可能な33基の合計出力は全部で、3,308.3万kWである。平均で1基当たりの出力がほぼ100万kWとなっている。現在稼働している14基の合計出力は先の数字の内数であるが、1,325.3万kW。合格しているが未稼働の3基で、381.2万kW。合わせて17基で1,706.5万kWの電源は確保できそうである。あとの16基は稼働可否が混沌としており、地元の反対が強くて知事の許可が下りそうもないのが現状であろう。新規建設もしかり。事故以来、立地の地元民はもちろん世論の民意も原発を望まない方向へ舵を切っている。

2025/02/03 福島民報掲載 福島を忘れた原発回帰に失望
投稿日 : 2025/02/14(Fri) 05:33
投稿者 八巻俊憲氏(86期)
参照先
【福島を忘れた原発回帰に失望】
 郡山市 八巻 俊憲(元高校教師 70)
 第7次エネルギー基本計画(案)に対する意見公募が1月26日で終わりました。原発回帰への政策転換を前提とした計画案の本文に目を通し、14年前の原発事故を踏まえたリスク認識を示す記述が全く見られず失望しました。
 文言として「福島第一原子力発電所事故の経験、反省と教訓を肝に銘じて」といった表現はあるものの、地震、津波という語が使われているのは、それぞれ1年前の「能登半島地震」という3回と、「津波対策」という1語に過ぎません。これでは原発事故を知らない人たちにとっては事実の伝承にすらなっておらず、事故の影響に今なお苦しんでいる福島県民に対する配慮などは皆無です。
 福島以外でも、原発の立地地域の住民は事故が起こった際の避難について不安を感じています。今回の基本計画は、福島の教訓を忘れて原発推進に回帰するための新たな安全神話の始まりのように感じます。日本が世界有数の地震国であることを忘れてはなりません。
※)本記事は、2025年2月3日(月)福島民報に掲載されました。投稿者本人による承認を得ています。

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